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社団法人 福井青年会議所
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アクションプラン2010
Action Plan 2010 ①2001年度のまとめ
「求め・得る機会から、自らを活かし・与う機会へ。」
~JCは私に何をしてくれるのか? ではなく、私はJCを通して何ができるのか?を問う姿勢~
地球人、地球益といった大きな観点からの課題提起も今では、そう大げさな表現ではなくなりました。変革の波は日常的に我々の生活を着々と書き換えています。変化の兆候の表れやすいビジネスシーンでは、ビジネスモデルそのものの変革が起こっては止みません。同じような変化は見えにくいながらも、地方自治体や非営利組織にも押し寄せてきています。
営利目的の私企業でさえ社会貢献が求められる一方で非営利の行政サービスが、NPOやPFIといった形で民間に委ねられようとしています。このような中では、我々青年会議所もまた自らのありようを確認し、「何のために存在するか」を明らかにしなければ、その使命を果たすことはおろか、存続さえ危うくなるように思えてなりません。 Training(個人の修練)、Service(社会への奉仕)、Friendship(世界との友情)は言うまでもなく青年会議所活動を支える三信条です。全ての青年会議所活動がこの三つの成果に収まると言っても過言ではありません。この三つの位置づけに関しては、過去より幾度か議論が成されてきましたが、明確な答えがあるようなものではありません。しかしながら、あらゆる組織が市場や環境の変化にあわせてその業態や使命を見直すのと同じように、我々もまた社会環境や常識が変わる中では、活動の根幹を成す価値観に改めて目を向け、考え直す事が必要でしょう。 そもそも我々の組織が出来たきっかけは何であれ、今やその存続において重要な事は、社会と接する時々での社会からの評価です。我々は公益法人という法人格を持った団体です。そのため、ここで出さねばならない成果とは何かと言えば、それは言うまでもなく公益=社会に対するサービス価値です。JCの存在意義については、内部では上述したように三信条含めて様々に議論がされてきています。 しかしながら、外から見られた場合という視点で考えた場合、論理性や透明性が求められる現代社会で、我々の存在意義を検討する場合の発想の出発点は、やはり「社会に対してどのような価値=サービスを生みだしているのか」という点に置かれるべきであるように思います。 組織内部のメンバーが、JCの価値が友情や修練というものにあると思うことは何ら問題ではありませんし、むしろそれはJCが生み出す素晴らしい成果の一つであることは間違いありません。しかし、社会からの評価という視点においては、その存在意義の多くが内部に向けられてしまっていたり、外部に対し詳細な説明を必要とするなどの、外から見てわかりにくい組織は、今後益々認められにくくなりつつあると言えます。消費財が生活者の声に基づいて開発されるようになってきたように、組織や団体の社会的存在を決めている人々のものの見方が、その組織や団体の理論や都合ではなく社会や生活者にあるという、発想の変革が起こってきているのです。そのため、我々の組織が社会から、その存在を認められるためには、我々は内部的に得る友情や修練ということ以上に社会に対してサービス価値を創造をしなければ、我々の期待通りに社会から認められる可能性は大変低いということを、このような時代感覚の中で、重ねて認識すべきであるように思います。つまり外から見られた時に、我々はもっぱらサービス組織、あるいは社会サービスを創造する組織だと思われないことには、これからの社会ではなかなかその存在を認めてもらえなくなるだろうということです。 では、JCという組織の中の根本的な考え方や基本的な価値観が変わるのかというと、そうではありません。ただ、その考えや価値観の表し方を社会の変化に合わせて変えるべきだということです。社会サービスを創造する=社会への奉仕という本来的な使命を全うし、その結果として社会的価値を生みだす、また自分一人で出せる成果以上のものを組織を通して出す事になんら変わりはありません。ただ今まで以上に、成果として外に生み出す成果に徹底的にこだわるということです。価値有る社会サービスを生み出すという成果にこだわるということです。この事業は、良い友情を育んだ、また良い修練になったという内部的な成果の追求だけではなく、それ以上に目に見える形で新たな社会サービスを生み出さねばならないということなのです。 もっとも、良いJC経験者の多くは、自分が成長した、あるいは素晴らしい友人が出来たきっかけを振り返ると、常にそこには新たな社会サービスを生み出す事に徹底的にこだった無我夢中の自分の姿があったことを知っていることでしょう。 2001年3月度の理事会ではこのテーマについて以下のようにまとめました。 「公益法人とは社会に役立つ活動をしているからこそ、税制や評価等の面で優遇されている団体であると認識すべきです。社会的価値を産むという目的のために“みんなのJCとなるために”という理想を志し、皆で活動していくうちに、結果としてかけがえのない経験・修練や友情が当然芽生えてくるものだと思っております。しかしながら当初から修練や友情を求め、いわばサロン的な方向に比重をおきますと、求めていたはずの修練や友情もただうわべだけの関係で終わってしまうものです。事業を通して一緒にやっていく、一つの目標に向かって市民に認められるようにがんばっていく。そういうプロセスにのみ、本当の繋がりがついてくるのだと思います。よって、我々は何よりも社会的価値を産むことを最優先に考えねばなりません」 我々は、自身の存在意義を考える時には、改めてその意義の中の社会性と言う事を深く捉え直すべきであると思います。 JCは社会的価値を産む、社会サービスを創造する組織だという考え方で、JCは得るのではなく与える機会だという発想で青年会議所活動参加への動機や姿勢を問うた場合、そこでの表現や誘いかけは大きく変わることになります。幾つか例を挙げれば新規会員の動機付けでは「JCに入会すれば、青年経済人としての修練に結びつく様々なトレーニングや、その中ですばらしい友人がたくさんできますよ」というような、参加すればそこにかけたコスト以上の成果が必ず得られますという根拠のない約束は必要なくなります。あくまで「あなたが地域で生み出したい価値、サービスを実現するために、この組織を活用すべきです。あなた一人でやるよりも、さらに効果的に力を発揮できるはずです。 もし万が一、あなた個人の力量よりも、組織が劣っていた場合には、まさにあなたの力で組織をより良く変えて下さい。我々にはそのような力が必要なのです」と言うだけでよくなります。このような場合組織の実体に触れた時、より動機付けされるのはいずれの方でしょうか。 また内部に生み出すべき価値の方向性も変わることになります。友情や修練に主に目を向けた場合には、ともすれば、JCの理論や都合でしか理解できない親睦会や懇親会企画、あるいはJCの例会でなくても、他に求めれば幾らでもあるようなビジネス知識を得るような研修企画、特定の個人にしか役に立たないような一般教養といったような例会等がメンバーサービスとして企画の中心に置かれる場合があります。しかしながら、外部に価値を生むという発想で内部へのサービスを考えた場合には、あくまで社会に価値を生む組織となるために、メンバーや組織にどのような知識や技術が必要かという観点からの体系的なサービス企画が必要とされることになります。 本来的に我々の参加はボランタリーなものです。我々は生活者全般と比べて、経済的にも時間的にも、社会に対して何かしたいという気持ちを具体的に表すだけの余裕に恵まれているからこそ、主体的・能動的にこの組織に参加したのではないでしょうか。何か社会の役に立つことがしたいという気持ちを、それなりに自由に発露できる幸せな立場とも言えます。 また、それは社会がJCを見る視点でもあるように思います。ゴミを拾うだとか、街頭の清掃をすると言ったボランティア活動に見返りを求めることがナンセンスだとは素直に理解できることがらです。にも関わらず、恵まれた環境下で、高い志を持ち、計画的・組織的・効果的に社会サービス創造というボランティアを行う我々が、その動機に、なにか見返りを求め、その事に活動の主眼をおくということはどのように社会の人々には映るでしょうか。 そこで改めて考えてみてはいかがでしょう。青年会議所への参画において我々は自らが与え続けられるものを、許される限りにおいて与えるのみであり、何も求めることはしないという発想を。例えそれが修練や友情といった否定されにくい高邁な概念であっても、それらはあくまで事を成した後、もしかしたら得られるかもしれない素晴らしい余録と考えるのです。そして、それを組織としての存在の目的や、動機におくことは控え、あくまでも、JCという組織の存在意義を考える場合には、社会的価値をいかに生み出すべきかということに焦点を置いて考えてみるのです。 このような考え方でJCへの関わり方を考えた場合にも変化が生じてきます。会社や家庭の重要事項と、JCにおける重要事項がぶつかってしまった場合、「社用は常にJCに優先する」とか、あるいは「JCは常にプライベートに優先する」と言った、それぞれの優先順位を定める絶対価値観を持つ必要はなくなります。都度、生み出すべき成果に対して自分が与えられるものの影響度合(自分の役割の占める重要度)で評価すればよくなります。なぜならば、JCだけが「会社や家庭では得られない特別なものが得られる機会」ではなく、JCもまた、「自分を与える機会」と捉えることで、もっぱら「自分を与える機会」と認識しがちな会社や家庭と同次元で評価ができるようになるからです。自分を活かす機会として、会社も家庭もJCも同じレベルで評価できるようになるからです。自分の力を最も活かせる時には、どのような機会や立場であれ、率先して最も効果的に自ら活かすにはどうしたら良いかといういうことだけを考えればよいのです。 JCが私に何をしてくれるのかではなく、私はJCを通して何ができるかを問うこの姿勢こそが、社会性・公益性への期待や要望が高まりつつあるこれからの社会で、その存在を認められるために重要なことなのではないでしょうか。そして、その発想に基づいてサービス価値の実現に真剣に取り組む姿勢に「個と公、営利と非営利」の関係見直しが求められている社会に新たな価値を生み出す力の源があるように思います。 以下に2001年度7月度常任理事会での今件に関するまとめを記します。「我々福井青年会議所の中核的な能力とは、社会の役に立とうという活動の中で、交わされ刺激し会う、メンバー間の強い向上心である。そして、我々がその能力をより一層、深め強めるためには、よりわかりやすい事業内容、より成果の確認しやすい事業目標、より高い参加性を促す事業執行プロセスの透明性が大切であり、そして何よりも地域社会から価値ある組織と言われるにふさわしい社会サービスを創造することが重要である」我々は社会的には新たな社会サービスを創造する組織であるべきです。そもそもそれは綱領に明示されていることですし、我々一人づつがJCで叶えたいと望む本質的な価値であるようにも思います。そして事業は、その事を社会に示す最も効果的な手段です。そこでは事業を通していかなる変化を外の世界に起こすことが我々の成果であるのかを明確に認識し、最重点課題とするべきです。また、そこでの成果への社会からの評価は、我々に真の喜びや誇りを生み出し「価値ある組織に身を置いている」という責任と自覚は、さらなる行動のレベルアップと多くの影響力を生み出してゆくことに繋がってゆくのです。そのため今事業領域の選択は、我々において最も大きな関心事であり、理事会にはそのことを常に正しく行わねばならない責任があるのです。 ②事業領域選定にあたって
当該事業領域は2003年度の全国大会経験後に福井青年会議所が、前述の考え方・視点立って、組織として成果をあげるために抽出した活動の範囲です。
俊敏な時代と言われる現代においては、当然毎年見直しによる追加削除が必要です。(その見直しのプロセスに関しては98年のビジョン編、00年のプラン編に記載されていますが、2002年度理事会では制度化への検討が必要です)当該事業領域は2001年度段階での社会背景に基づき議論されたものに加え、前述のビジョン編・プラン編において提言されている事業領域に関し、具体化を進めたものです。 ③事業領域ならびに事業選定基準
より少ない投資で最大効果を得るためには、組織としての強みを活かし、弱い部分には参入しないというのが営利企業での常道ですし、非営利においても同様です。しかしながら、一方では変革を起こすために、既存のビジネスモデル(非営利ではサービスモデルとでも言うべでしょうか)を捨て、新たな資源や能力獲得への投資も必要です。我々の組織の強み弱みに関しては前述のビジョン編プラン編を参照して頂きたいと思いますが、これについても、これらビジョン編プラン編に記載された以上には01年の理事会では深まりませんでした。よって、今後とも社会背景や社会ニーズとメンバーの資質や能力のレベルを踏まえ、的確に認識するための理事会での検討が必要です。さて、ここでは、新たに事業領域ならびに事業を選定する上で、指針となるべき基準を示します。これらは、大まかな事業領域を選ぶ、あるいは具体的な事業を選択・企画する場合においてもチェックを行うべき着眼点として目を向けて頂きたい事柄です。(当然、全ての項目を満たさねばならないものではありません)
④事業主体者属性と目標
事業領域を特定する上で、その事業に関わるべき青年経済人資質の属性とそこの資質における目標を定めました。ここにおける主体者属性は2003年度の全国大会基本理念に掲げた「生涯交流」を生み出すJCメンバーの多様性に鑑みて検討しました。
![]() ⑤事業領域における事業展開例
前ページに示した事業領域を具体的な事業レベルにまで落とした場合の事業例を下記に例示します。あくまで例示であり、事業領域からの展開をイメージし易くするための参考です。尚、例示した内容に関しては、現時点における福井青年会議所の方向性を束縛するものでもありませんし、またなんらオーソライズを受けたものでもありません。
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